Weekly Contents #16

2024.03.07 - 2024.03.13

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📺 久保みねヒャダ こじらせナイト 第249回(ゲスト:佐久間宣行)

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佐久間さんがゲストのこじらせライブの一部抜粋したテレビ放送版。佐久間さんが松本人志の騒動が起こる前に「まつもtoなかい」で言っていた「松本人志に足りないものはブレーン」という発言の真意などを話していたりした。

お笑いではなくどちらかというと映画の話で、松本さんが自分の欲求を元にモノづくりをしているという話に対して、今、この作品を作ることに意味があるか(社会・映画史をふまえた上で、今の時代にどういう作品を作るべきか)を考えられる人を近くに置くべきという指摘で、欲求を元に 0 → 1 で作品を作る圧倒的な天才の松本人志に足りないものという話。これは、年末年始の騒動とは全く関係ない別の話として、めちゃくちゃ面白く鋭い指摘だと思った。

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🎞️ ペヤンヌマキ「◯月◯日、区長になる女。」

「映画 ◯月◯日、区長になる女。」ポレポレ東中野で鑑賞。2022年の杉並区長選挙を記録したドキュメンタリー。「ミュニシパリズム」という地域主権的政治参加を主題にした映画。監督のペヤンヌマキさんの脚本のドラマ「有村架純の撮休」や「来世ではちゃんとします」が好きで、題材にも興味があったので見てみた。

よくない観点もあるとは思いつつ、やっぱり自分は、ドキュメンタリーで監督の主観が入っている映画は面白いなと思った。この映画は元々、監督が長年住むアパートが道路拡張計画により立ち退きの危機にあることを知り、そこから区政に興味を持っていったことから始まる映画で面白かった。見終わるまで知らなかったのですが、プロデューサーがカンパニー松尾さんでした。

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🎞️ エリザベス宮地「WILL」

東出昌大の狩猟生活を追ったドキュメンタリー「WILL」。監督は、エリザベス宮地。シネクイントで舞台挨拶あり(ゲスト:カンパニー松尾)の回を鑑賞。

とにかく画が強い。自然、狩猟、東出昌大。想像するだけですごい映画だろうなと思うし、実際にやっぱりものすごく映えていた。個人的には、周りの人たちの話もすごく良かった。狩猟をすること、山の中で生きていくということについてどう思っているかのそれぞれの意見があって面白かった。特に、服部文祥さんはすごい。あとは、週刊誌の人へのインタビューも面白かった。

ゲストがカンパニー松尾さんの舞台挨拶回だったが、松尾さんが「説明が多すぎる」という指摘をしていて、なるほどなぁと思った。もっと映像だけで語ってもいいという意見。確かに。

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📺 豪の部屋(2024年3月5日)ゲスト:照井順政

豪の部屋、ゲストは照井順政。ハイスイノナサというインストバンドや、アニメ「呪術廻戦」の劇中歌で知られる作家。とはいえ、吉田豪界隈にとって(当然、自分にとっても)1番のワークは 2020 年に解散した「sora tob sakana」のプロデュースだろう。「sora tob sakana」はテン年代後半の楽曲派アイドルシーンで最重要グループ(個人の感想)。正直、今回の対談はかなり面白かった。

照井自身が初期を振り返り、執筆環境がかなり良かったと言っている。事務所側からは、尖った曲を求めて自由に書いてほしいって言われていたが、実際はメンバーや現場のファンに直接関わりながら曲を書いたそう。当時から、他アイドルなどで、運営が注目を集めるためにノイズや変拍子を取り入れることに対する嫌悪感があっため、sora tob sakana では、メンバーの魅力を引き出すために何を書くのが良いか考えた末、「盛り上がるエレクトロニカ + ノスタルジー」を選んだそうだ。ライバル視していたのは、Radiohead や Sufjan Stevens で、Kid A や Illinois を超えるアルバムをどう作るかを考えていて、その上で、歌うまで勝負できないことは分かっており、メンバーのありのままの歌唱が最大化される楽曲を作ることを心がけていたという話も面白い。逆に、歌うま風に歌うのは意図的にやめてもらっていたらしい。

めちゃくちゃ分かる。オサカナの楽曲をうまく歌い上げたところで、ある程度いい感じになるかもしれないが、自分の意見では、価値がなくなってしまうと思う。音数の多いトラックに、あの歌声が乗ることによる、儚さ・ノスタルジーこそに、当時の自分は魅了させられていたんだから。当たり前かもしれないけど、そこまで計算して作っていたと思うとすごい。

あと、他に印象的だったのが「あとになってメンバーが黒歴史にならないような活動」という視点で、活動や作品制作をしていたということ。これ、意外と大手事務所でもできてないところ多いんじゃないかなと思った。

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