2024.09.12 - 2024.09.18
YouTube チャンネル「も少し生きる」。東京で暮らす無職の女性が vlog やダイエット動画をあげているチャンネル。東京での暮らしをやめ地元にかえることを報告する回。
「10年住んだ東京に綾野剛はいなかった」というタイトルが最高に好きだ。地方から東京へ出てきた人はこの気持ちわかる人が多いんじゃないのかな。東京のキラキラに憧れて上京するけど、キラキラがあればその逆もある。アンダーグラウンドは東京にしかないんだよと大森靖子も歌ってた。
じぶんがタイトルをつけるなら「10年住んだ東京に長澤まさみはいなかった」とつけるかなぁと、大学生のときに見た映画「モテキ」を思い出したりした。あれから10年(以上)たって、ユキオと同い年になってしまったが、じぶんの前に長澤まさみはいっこうにあらわれない。
by grandcolline

下北沢の「日記屋 月日」の元店長で現ディレクターである蟹の親子さんの日記論をまとめた本。エッセイのような雰囲気もあり、とても面白かった。
ここ数年の日記本ブーム。日記を他人に読んでもらうこと。じぶんの日々の記録や内面の思いを書くものである日記を、他人に読んでもらうために編集や製本することは矛盾する訳で、そこに生まれる見栄のようなものは、本来の日記の真逆のもののような気もする。そんなことを考えさせられる本だった。
by grandcolline

実は毎年参戦しているラジオリスナーフェス。今年は早めにチケットを取ったこともあって、前の方の席で見やすくて楽しかった。
「三四郎のオールナイトニッポン0」と「都築拓紀のサクラバシ919」のリスナーなので、相田周二&都築拓紀のトークが今年のいちばんの目当てだったが、ラジオリスナーフェスは聴いたことない番組と出会うことができるところも面白いところだと思っている。今年でいうと、パンプキンポテトフライがめちゃくちゃ面白く、さっそく「パンプキンポテトフライの剣」も聴き始めた。
石井玄&内田浩之&橋本吉史のトークでは、ラジオのイベントによるマネタイズも限界があるのではないか、別の道を探して行かなきゃいけないのではないかという話もあがっていてめちゃくちゃ興味深かった。ラジオイベントといえば、オードリーの東京ドームイベントが、やはりいちばんリファレンスされると思うが、個人的にはマユリカのラジオもかなりすごいと思う。マユリカのラジオはこういう場で、あまり触れられてない気がするので、そこに対する意見も聞いてみたかったりしたかも。
by grandcolline

「有吉弘行の脱法TV」や「ここにタイトルを入力」を手がけたフジテレビの原田和実と、「Aマッソのがんばれ奥様ッソ!」や「行方不明展」を手がけたテレビ東京の大森時生のトークイベント。梅田Lateral で開催。配信で視聴。
テレビのバラエティの第一線で戦っている若手ディレクターふたりが、どういうコンテンツに影響を受けて育ってきたか、今のテレビ業界をどう思うかという話が聞けてめちゃくちゃ満足度の高いイベントだった。
テレビのバラエティで文脈をつくることが最近できていないのではないかというテーマは特におもしろかった。あるタレントの文脈の中心がテレビであることが、最近はほとんどないのではないか。最近のタレントは、ラジオや劇場、YouTube がその人の文脈の中心になっている。ビッグ3やめちゃイケは文脈の中心がテレビだったよねという話。なるほどなと思った。
あと、ふたりの影響を受けていたコンテンツとして挙げていたものが、「ウレロシリーズ」「ゴッドタン」「アリケン」「トリビアの泉」「黒沢清」「濱口竜介」など、じぶんの好きなものが多くてテンションがあがった。そりゃ、この人たちの作る番組にじぶんはハマるわけだ。
原田和実が生涯No.1のコンテンツと言っていたシベリア少女鉄道の舞台「君がくれたラブストーリー」が今年再演をするらしいので、これも観に行きたいなぁと思う。
by grandcolline

宇野維正のYouTube番組「MOVIE DRIVER」と、照沼健太・伏見瞬のYouTube番組「てけしゅん音楽情報」の2回目の合同イベント。梅田Lateral で開催。配信で視聴。今後も半年ごとに東京と大阪で交互に定期イベントとして開催していくことを目指しているようなので楽しみ。
トーク内容は、YouTube はメディアとなりうるのか、生計を立てることは可能なのかという話から、音楽や映画といったポップカルチャー全般の話まで多岐に渡った。個人的には登壇者3人の批評への向き合い方が面白かった。「品」のある批評とはなんなのか。作り手への配慮。そういった話が語られており勉強になった。宇野維正は一見ひどくみえる発言をして炎上しているように思えるが、本人は自身の価値観にしたがって行動しており、そういったところはさすがだと思う。
じぶんは批評を書きたいとは(今のところ)思わないが、どのような文章にも批評的な要素は必要だと思う。伏見瞬は、「自分の直感を信じ、それを理論立てること」「誰も言わないことを書くこと」「クリエイター目線であること」といったようなことを批評を書く際に意識していると語っていたが、じぶんもそういったことを意識してみたいと思う。
by grandcolline
Weekly Contents は毎週その週にハマったコンテンツを紹介するブログ / ニュースレター。 映画セブンでいう図書館の貸出履歴であり、Radiohead でいう Kid A となりうる概念。コンテンツの排泄場所。
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浦安在住のソフトウェアエンジニア兼ラッパー。90 年式。 HIP HOP、社会学、お笑い、ラジオ、エヴァが好き。
下北沢在住のソフトウェアエンジニア。91 年生まれ。 UK ロック、映画、アイドル、お笑いなどのコンテンツが好き。

93年の起爆屋、または起爆装置