2024.08.29 - 2024.09.04
動画配信者スタンミと VRChat 上で出会った謎の宇宙人トコロバのひと夏の物語。スタンミすら知らなかったのだが、X のタイムラインや、ポップ死なないでの Podcast で話題になっていたので知り、めちゃくちゃ面白くて一連の切り抜き動画を一気見した。
キャラになるという点はロールプレイングなのだが、遊んでいる様子はドキュメンタリーであり、花火をするところなんかは上質な映画を観ているようだった。「菊次郎の夏」とか「CLANNAD」とか、夏のあの感じが好きな自分はあまりにもエモくてやばかった。VRChat のフィクションとドキュメンタリーの境界を曖昧にする感じにすごく可能性を感じた。
あと、花火って、リアルでも VR でも同じくらい最高だね。
by grandcolline

根本宗子によるひとり劇団、月刊「根本宗子」の15周年公演舞台「共闘者」。根本宗子の作品は、舞台や映画などを数本は観たことがあったが、月刊「根本宗子」は初めての鑑賞。会場は、TOKYO FM ホール。席はいちばん後ろの列だったが、そもそも4列ぐらいしかなく舞台も見やすかったし、何より花道の横だったので、演者が何回も隣を通りドキドキした。出演は、前⽥敦⼦、加納(Aマッソ)、むらきゃみ(Aマッソ)、⻑井短、根本宗⼦。
物語は、同じ大学で演劇を続ける約束をした高校演劇部の仲良し5人組だったが、ある日突然、京子(前田敦子)が皆の前から姿を消してしまい、そこからの12年の歳月を描くというもの。
演劇の話の演劇というメタ構造になっているのだが、それだけではなく、演劇部で主役をやっていた京子を前田敦子が、演出をやっていた優香を根本宗子が演じるという点でもメタ的な構造になっており、物語の内も外も全てひっくるめた、演者と演出家の関係性や友情の話なのだなと感じた。
物語の内と外という視点で観るのであれば、後半ではちゃめちゃになり、物語は空想(フィクション)であるということを強く意識させられる。観た人には過去作「もっと超越したところへ」のセルフオマージュの部分といえば分かるかしら。そのように、物語の内がより空想になることで、物語の外のリアルが増していき、ラストシーンでは現実世界としてのメッセージ性を強く感じた。「共闘者」というタイトルが全てだと思った。(実際はそんなことないのだろうが笑)
とにかく、めちゃくちゃ面白かった!
by grandcolline

ティモンディの前田裕太が不定期でやっているトークライブ「棕梠」。
レポ禁ライブなので多くは書かないが、芸人として忙しい量の仕事がある前田が、今考えていることをメディアなどでは言えない範囲まで踏み込んで話す場所として、めちゃくちゃ面白い。
あと、ロングアイランド松原とのかけ合いは、何度観ても面白い。
by grandcolline
ロンドンの5人組 DIY オルタナティブロックバンド bby の1stアルバム「1」。bby は、日本ではほとんど話題になっていない、デビュー1年足らずのバンドだが、圧倒的なエネルギーを感じる。
特に、4曲目の「Kinky」。多分、今年の自分のベストトラックになると思う。荒削りの中から溢れ出る熱量。bby は、毎週水曜日にイーストロンドンにある自身が持つ倉庫で、hangs と呼ばれるファンを集めたプライベートなライブ?パーティ?をやっていたようだが、その熱狂が収められているのだと思う。その様子は「hotline」のMV で観ることができる。
by grandcolline
Weekly Contents は毎週その週にハマったコンテンツを紹介するブログ / ニュースレター。 映画セブンでいう図書館の貸出履歴であり、Radiohead でいう Kid A となりうる概念。コンテンツの排泄場所。
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浦安在住のソフトウェアエンジニア兼ラッパー。90 年式。 HIP HOP、社会学、お笑い、ラジオ、エヴァが好き。
下北沢在住のソフトウェアエンジニア。91 年生まれ。 UK ロック、映画、アイドル、お笑いなどのコンテンツが好き。

93年の起爆屋、または起爆装置